ヨーロッパ随一のトリュフ・マルシェとは?(リシュロンシュ村、南仏)

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11月下旬、南仏にあるリシュロンシュ村で開催されるトリュフ・マルシェは、La Confrérie du Diamant Noir(黒いダイヤモンド団)と呼ばれる地元のトリュフ協会のパレードで幕が開けます。このヨーロッパでも随一と言われているマルシェが開かれる期間は、11月下旬から3月上旬の土曜日のみ。一見すると田舎によくあるマルシェの雰囲気ですが、バイヤーや有名シェフが直接買い付けに来る、プロが集まるマルシェ。見事にトリュフ尽くしで、トリュフ林を育てるための苗木、トリュフ専用のブラシやスライサー、オイルなどの様々な加工品、そして採れたてのトリュフ。トリュフは展示用にガラスの容器に入れているお店もあるが、ほとんどのお店では布袋に仕舞ってあり、こちらから頼むと出して見せてくれます。
市場の通りから一本脇に入った道には十数台の車が停まっていて、その周りで雑談している人たち見えます。この人たちは何をしているんだろうと思っていると、そこにいたマダムを紹介され「トリュフを見せてやってくれ。」と同行してくれたトリュフ農家のジョエルさんが頼んでくれました。マダムはトランクの方にまわり、布袋を取り出すと、「嗅いでごらん。」と一言。中にはゴロゴロと見たことのない巨大な物体が入っていて、あの独特の香りがストレートに鼻を刺激します。店のテントが立ち並ぶメインの通りは一般向けの販売で、この路地に並ぶ車がプロ専用の取引場所なのです。明るい雰囲気のメイン通りとは打って変わり、ちょっと裏取引でもしているような雰囲気がなんとも言えず、貴重な体験となりました。

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