トリュフができる条件とは?(リシュロンシュ村、南仏)

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トリュフはできるために必要なもの、それは木、土壌、天候、この3つです。そもそも、トリュフはどうやってできるのでしょうか。トリュフは菌根性キノコの一種です。広葉樹であるコナラや黒松の根に寄生します。菌糸から菌根がうまれると、寄生する根から生きていくために必要な栄養分を取り入れます。この菌根がうまれるためには、トリュフの胞子がすでに存在している土壌であること、あるいはその菌根をすでに持った木を植えることが必要となります。これらの木を植えて、初めてトリュフが作り出されるまでにかかる年数は7年から10年。ペリゴールの黒トリュフと呼ばれる、”Tuber Melanosporum”ができる条件は、PH7~8.5の石灰質の土壌で、陽がよく当たること、そして年間の雨量が600~900mmであること。トリュフの産地でもあるヴォークルーズ県では、サン・ジャン(アヴィニヨンから約70kmの場所)に7/14~8/15に雨が降ると良いとされ、秋になり少しだけ雨が降った後の11月中旬からトリュフが現れ始めるのだそうです。1970年頃のフランスのトリュフ生産量(Tuber MelanosporumとTuber Brumaleの2種類)は約1534トンだったのに対し、2015年は約30トン。この先もずっとこのトリュフをとるためには、その環境を維持できるよう森の整備がとても重要なんです。(参考資料 ヴォークルーズ観光局)

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