トリュフ農家、ジョエルさんのこと(ヴォークルーズ、南仏)

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トリュフ・マルシェを案内してくれた、農家のジョエルさん。

マルシェのあるリシュロンシュから車で15分の場所にある
先祖代々農業を営んできたご自宅を案内してくれました。

ご自宅の周りにはワイン用のブドウ畑とトリュフ栽培用の林が広がっています。

トリュフは栽培と言っても、人為的に作れるわけではなく、林の手入れをし
育ちやすい環境を整えて待つ、という経験が必要な大変な仕事です。

また、彼はトリュフを見つける犬のブリーダーとしても地元では有名で、
既に彼が育てた100匹以上の犬たちは、各地で活躍中だとか。

現在、彼がトリュフ犬として訓練している犬は4匹。
庭の一角へ行くと、犬たちはみんな「自分を選んで!」と
言わんばかりにジョエルさんにアピールしています。

選ばれたのは栗色の毛並みが美しいイグルー。

ジョエルさんは早速敷地内にある林へ向かうと、イグルーを放ちトリュフを探すように指示します。
相棒のイグルーはあたりを嗅ぎながら歩き回ること数秒。
ポイントを見つけたのか急に走り出し、地面を掘り始めます。

様子を見つつ、ストップと指示するジョエルさん。
このタイミングが重要で、遅れるとトリュフを傷つけてしまうそうです。
穴からジョエルさんが手を出すと、大きな塊が現れました。
あまりの早さにびっくり。

ジョエルさん曰く、重要なのは飼い主と犬の信頼関係だそうです。
リードを使わないのも彼のポリシー。
合図を守ってピタッと掘るのをやめるイグルーと
あうんの呼吸で連携プレーを見せてくれました。

季節が早いため、ちょっと赤みがかった色はまだ若い証拠。
寒くなるにつれ、黒色が濃くなり、香りも増します。

1~2月が一番の旬で、シーズンは3月の中旬まで続きます。

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