今月の1枚(2016年9月、ジロール茸)

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ヴァカンスが終わり、秋めいてきた季節になると八百屋さんの店先の目玉商品は果物から、待ち望んでいたあのキノコに変わります。
Girolles=ジロール茸、日本で言うところのアンズ茸です。日本では一般的にあまり売られていないキノコではありますが、フランスでは秋の風物詩。
色は黄金色、名前の通りアンズのような甘いふくよかな香りを持つキノコです。同じようによく見かける秋のキノコは、日本ではカノシタ(鹿の舌)と呼ばれるのに、フランスではピエ・ド・ムートン(羊の足)となるキノコ、また真っ黒なラッパの形をした死のトランペット=Trumpette de la mortと呼ばれるものなど。(毒キノコではありません。)ヨーロッパでは松茸並みの扱いを受けている、セップ茸もあります。日本のスーパーで見られるキノコとは種類も違い面白いです。少し面倒ではあるのですが、都会で売られているキノコもまだまだ土や草がついていますので、調理前はしっかり刷毛やペーパーで汚れを落とす必要があります。(水では洗わないように。。。)シンプルにバターソテーで香りをたっぷり楽しむのが王道、レストランでも前菜でよく出されます。私は個人的に炊き込みご飯にするのが好きでした。炊き上がった鍋のふたをとると、ふわっと、、、甘い香りが漂い、食べると不思議なことにしょうゆもお米も洋風の香りをまとっていて、美味しいんです。

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