今月の1枚(2016年6月、マグレ・ド・カナール)

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フレンチの食材で鴨は定番です。鴨の胸肉をローストした
Magrets de canard(マグレ・ド・カナール)はフランス人の大好物。 実はこれ、フォアグラを取った後のお肉です。メニューに 登場する頻度の多さを考えると、フランスではどれだけの量の フォアグラを食べているんだろうと思ってしまいます。
「カモ」という言葉は、英語で「ダック」、フランス語では 「カナール」。欧米では、カモとアヒルを区別する言葉がありません。
ちなみに「アヒル」とはマガモを飼いならした家禽で 漢字では家鴨と書きます。日本語の「カモ」が指すのは、 野生のカモで、空を飛び小柄で肉も少なく食用にはあまり向いて いません。「カモ」と言っている食用の「合鴨」は、実は食用のアヒル のことを業界的にそう呼ぶのだそうです。というわけで、 カモだと思って食べているのは、ほとんどの場合アヒルなんです。 蕎麦屋のお品書きに「アヒル南蛮」と書かれても、 確かにちょっとそそられない、気がします。 我が家では日本からお客様がいらっしゃると鴨鍋をします。 肉の表面だけを焼き、落ちた脂でポロネギを焼くのがポイント。 そして大量のクレソンと一緒にいただきます。

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