今月の1枚(2016年5月、ウフ・アラ・コック)

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朝ごはんの卵の食べ方、みなさんは何派でしょうか? 私はとろっとした卵が好みなのですが、まさに理想の卵料理!と 思うのが、Oeuf à la coque= 半熟卵。卵の殻を頭のところだけ むいてあり(これを Chapeau= 帽子と呼ぶのだそう。)、 添えられた細切りのパン =Mouillette のカリカリトーストを 卵にどぼっと浸して食べます。あるパリの朝、カフェのテラス席に 座るでっぷりとした常連のおじいさんが、新聞片手に 何やら美味しそうに「浸している」。聞き耳をたてて、それが このメニューであることを知りました。(山田) トーストはカンパーニュでちょっと酸味があり、ぱらぱらとかけた 塩と甘いとろとろの黄身がからまると、なんとも幸せな気分。 ちなみにこの料理、かのルイ 15 世も大好物で毎週日曜日に 召し上がられたとか。ベルサイユ宮殿に家畜が飼育されていたのは、 新鮮な卵が必要だったからだそうです。作り方は常温にした卵を 沸騰したお湯に入れて3分。これが Oeuf à la coque、5 分~5分半で Oeuf mollet と呼び名が変わり、固ゆで卵は Oeuf dur となります。 日曜日の朝ごはんにぜひお試しください。

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